明るい国立社が発行する、くにたち市政の論点・争点などをご紹介するニュース『明るい国立』の内容を、そのまま掲載します。『明るい国立』はしんぶん赤旗日刊紙・日曜版への折り込みのほか、街頭宣伝の際の配布などでどなたにもご覧いただけます。
【紙面】


【表面】
農の風景保全を(補正予算可決)
9月議会が終了しました。今回およそ10億円弱を増額する一般会計補正予算が共産党市議団を含む全会一致で可決されました。この補正には、物価高騰への対応をはじめ、福祉、子育て、教育、農地保全など、市民生活に関わる事業が盛り込まれました。
子育て分野では、物価高騰の影響を受ける保育所や幼稚園などへの支援を実施します。また、東京都の補助制度を活用した子どもの意見聴取や体験活動への支援も予算化されました。福祉分野では、民生委員の活動費が増額されたほか、社会福祉協議会への支援に加え、2013年からの生活保護基準引下げをめぐる最高裁判決、いわゆる「いのちのとりで裁判」を受けての生活保護費の追加給付分、約4870万円が計上されています。市は、現在まで生活保護を継続して利用している対象者909件について、7月末までに支給したことを委員会で明らかにしました。
さらに、市内の集会所などの無線LAN整備費用や、生産緑地の買収費約1億8千万円なども盛り込まれています。特に生産緑地については、都市農地を失わせず地域の資産として残していくという点でも重要な取り組みです。建設環境委員会での審議で矢部議員は「これからも代替わりなどで営農の継続が難しくなるケースが出てくる。農地保全のためには、市が相談の間口を広げることが必要だ」と訴えました。
その他、第二小学校改築や旧本田家住宅復原について、費用の増額や後期の延長に伴う来年度への予算の繰り越し(債務負担行為)がなされています。物価高とイラン紛争による物流機器が、市民の暮らしのみならず市の公共事業にも影響を及ぼしています。
読み書きに困難を抱える子どもに学びの支援を!《陳情が全会派一致で可決》
読み書きの困難は外見からは見えにくいため、ともすると必要な支援につながらないまま学習上の失敗を重ね、自己肯定感の低下や不登校といった二次的な課題につながる場合があります。こうした中、9月議会で「読み書きに困難のある児童生徒の学習権を保障するための支援体制の整備に関する陳情」が出され、全会派一致で採択されました。
この陳情は、学校現場における基礎的環境整備を進めるとともに、子ども一人ひとりに必要な合理的配慮が提供されるよう、支援体制の整備を求めるものです。
最終本会議、住友たまみ議員の討論で、求める支援は決して「特別な配慮」ではなく、「子どもの最善の利益」を最優先にした当然の法的権利であると強調しました。音声読み上げやタブレット入力、デジタル教科書の活用などの支援ツールは、単なる利便性の向上だけでなく、学習へのアクセスを保障するための重要な手段です。
住友議員はこれらのICT活用を、「目の悪い人がメガネをかけることと同じ当然の権利として保障すべきだ」と強く訴えました。
紙での読み書きはもちろんの事、一人ひとりが自分に合った方法で学習内容にアクセスし、学び、表現できる環境を整えることは、誰一人取り残さないインクルーシブ教育を実現するための基盤です。早期発見のためのアセスメント体制構築やICT機器のシームレスな活用など、日本共産党市議団は具体的な支援体制の整備を引き続き強く求めてまいります。
いろんな出来るがある!「学びのビュッフェが開催」
8月30日(日)に矢川プラスにて、読み書きに困難がある子どもを持つ親の団体が主催となり「第1回くにたち学びのビュッフェ」が開催されました。共産党の矢部あらた・住友たまみ両市議も、このイベントに参加して、当事者の方々から多くのご意見を頂きました。
【裏面】
まちづくりの重要課題 続々と(建設環境委員会への報告より)
9月8日(火)の建設環境委員会で、「国立市都市計画マスタープラン第3次改訂版」の骨子案と、「富士見台地域重点エリアの土地利用方針」の検討状況が報告されました。
都市計画マスタープランは、土地利用や道路、緑、景観、住環境など、今後の国立市のまちの姿を方向づける重要な計画です。市は2026年度中の改訂に向け、市民ワークショップなどを行いながら検討を進めています。
矢部議員は「誰もが安心して住み続けられる住宅をどう確保するのか」という視点については、もっと明確に位置づけるべきだと主張しました。家賃の高騰や住宅確保に困難を抱える人がいる中で、「住宅をどう配置するか」だけでなく、「誰もが負担可能な住まいをどう確保するか」という住宅政策の視点が不可欠です。
また、国立らしい景観や低層の住環境を守るため、高さや建築規模をコントロールしていくためのルールづくりについても、今後具体化が必要な論点だと指摘しました。
同時に進められている富士見台地域重点エリアは、国立富士見台団地と市役所を中心とする公共施設が集まる区域について、団地再生と公共施設再編を一体的に検討するものです。2026年度は団地住民との座談会に加え、市民参加の「富士見台ミーティング」や検討委員会を通じて土地利用方針の検討が進められ、数パターンの配置案が示されました。
矢部議員は「平面での配置だけでなく、高さやボリューム感といった立体的な面でもわかりやすく提示すべき」と指摘したほか、「再整備後もこの地域に住み続けられるのかという不安の声が上がっている」とし「よりURと行政が情報を共有できるようにして、それぞれが持つ役割を明確にすべき」と要望しました。必要な住宅戸数や家賃水準、住替えの条件などを、土地利用計画の具体化とあわせて確認していく必要があります。
また、公民館や図書館、福祉施設などの公共施設の「複合化」についても、効率化のために単純に面積を減らすのではなく、市民活動や福祉、地域コミュニティを支える機能をどう充実させるかという視点が重要だと指摘しました。
住宅の公共性、住民の居住継続、緑や住環境の保全、市民参加などを軸に、継続的な計画の点検が不可欠です。
ICC赤根所長を孤立させるな!《全国2番目の早さで意見書が可決》
第3回定例会の最終本会議において、「国際刑事裁判所(ICC)赤根智子所長が示す具体策の実現に向けて、日本政府が最大限努力をするよう求める意見書」が、賛成多数(賛成13対反対7)で可決されました。自民党、日本維新の会、新しい議会の各会派は反対しましたが、この意見書の可決は全国の地方議会でも「2番目に早い」ものとなり、国立市議会からいち早く国際社会へ向けた平和と連帯の強い意志を示すことができました。
戦争犯罪やジェノサイドなどの加害者を追及するICCに対し、米国のトランプ政権は制裁を発動し、今年8月18日には日本人の赤根智子所長をも制裁対象に加えました。この制裁はICCの独立性を脅かし、国際社会が築いてきた「法の支配」を弱体化させる暴挙です。意見書は、日米の友好関係を活かして米国に制裁撤回を迫ることや、他国のICC脱退を防ぐなど、日本政府が「最大限の努力」を尽くすよう求めるものです。
最終本会議では、住友たまみ議員が賛成の立場で討論しました。住友議員は、紛争によって罪のない子どもや女性、お年寄りの命が理不尽に奪われている凄惨な現実に触れ、「平和を希求する私たちには、決してそこから目を背けない姿勢が求められている」と討論。いかなる圧力にも屈せず、正義の最後の砦を守るため矢面に立って闘う赤根所長を「決して孤立させてはならない」と強く訴えました。
さらに、「国立市から世界の問題に意見書を出す意味があるのか」という声に対し、「このまちで一人ひとりの人権を重んじ、誰もが安心して暮らせる福祉や社会をつくる営みは、世界が目指すべき平和と確実に地続きである」と討論しました。足元の地域から平和への願いの声を上げること。それがやがて国を動かす大きなうねりになると信じ、日本共産党市議団はこれからも市民の皆様とともに歩みを進めてまいります。
【奥付】
明るい国立 2026年9月27日(日)
発行番号:1770号
発行元:明るい国立社
電話:042-577-3375
メール jcpkunitachi@gmail.com
住友たまみ市議 090-4618-8277
矢部あらた市議 070-2179-1514











